親が担う役割

子供の思春期はもちろんのこと
親の子供に対して一番の役目は、『わが子を見守ること』です。

 

逆に言えば『親がしっかり見守ってくれている』と
子供に実感させてあげること、です。

 

たとえて言うと、子供にひらがなを教えている時に
早く書けるようになってほしい、という親の気持ちから
そばにいる親が『早く、早く』とせかし、時に口うるさく
あれこれ言ってしまいがちです。

 

しかし、先ほど記載のとおり
『親は子供を見守り、子供にもそれを実感させる』べく
口出しをするのではなく子供ができるようになるまで
ときに粘り強く待ってあげる、それが子供の自立心を育てることになるのです。

 

親に見守られたことで、子供に培われるものは自立心だけではありません。
もう一つは、『人を信じること』です。
他人を信じられることと、自分自身を信じられることは違うように見えて
実は切り離すことのできない密接なつながりがあります。

 

自分を信じることは、実は他人を信じることによって育つものです。
いわば、自分に自信が持てない人は他人を信じられないひとが多いのです。

 

これは人間が成長していくうえで
欠かすことのできない人間の感性の一つです。
この感性を得ることで望みを持ち、生涯を幸福に過ごすことができるのではないでしょうか。

 

基本的な、こうした感性が備わっていれば
多少の苦しい困難や挫折を味わったとしても、
時に傷つくとしても、『自分はダメな人間なんだ』などと劣等感を持つことはありません。

 

自分自身の感情をうまく操作して、
今時分の目の前にある苦しい現状を乗り越えることができるのです。

 

だからこそ、親は押さえつけたり、あれこれと口を出してばかりいずに
我が子のあるがままのその姿を受け入れ温かく見守っていくことが大切です。

 

そんな気持ちで親が見守っていれば、自然に子供もありのままの親を受け止めてくれるものです。
ですので、親自身も子供に自信をもらい、励まされます。
この先の育児に不安があるのならば、まずはご自身の子供を見守り
たくさん甘えさせてあげてください。

 

そしてそれを、ご自身の一番の喜びにし親子で喜びを共有していくことによって
初めて『悲しみ』を共有する感情が育まれます。

 

他人と共感しあえる感情も、実はそこから育っていきます。

 

こうして文字にすると堅苦しく、難しいことにように聞こえますが
『我が子を温かい目で見守り、喜びと悲しみを一緒に体験していく』ということです。